フロントガラスの撥水コーティング剤は何を使えばいいの？選び方とオススメ５選

春から夏に掛けては連休も多く、車で出かける方も多いのではないでしょうか。一方、梅雨時期やゲリラ豪雨など、雨に見舞われる機会も多い季節でもあります。

この記事では、数ある市販のフロントガラスの撥水コーティング剤の中から、雨の中のドライブでも良好な視界を確保してくれるオススメの商品を５つ紹介していきたいと思います。

検証の方法は撥水効果と耐久性、女性でもカンタンにできる施工のしやすさなどを比較してみました。機能性に優れたフロントガラスの撥水コーティング剤をお探しの方は是非参考にして頂ければと思います。

撥水コーティングの施工前には下地処理を！

撥水コーティング剤を早速購入、施工して水弾きを試してみたい！という方もいると思いますが、ガラスの撥水コーティング施工する前にはどんな車でもガラス面の下地処理が必要です。
そのままコーティング施工をしても一定の効果はもちろんありますが、下地処理を行う事によって本来の撥水コーティングの効果や機能が発揮できる理由を簡単にまとめてみました。

コーティング施工前の下地作りが効果持続のカギ

「雨の日にフロントガラスがギラギラとテカる」「ワイパーを使っても水はけが悪くて前が見にくい」
このように感じる場合の多くは、油膜や水垢（白いウロコ状の汚れ）でフロントガラスが汚れている事が原因です。
この状態のままで撥水コーティング剤を塗り重ねても、本来の撥水効果を得られないばかりか、さらなる視界不良の原因にもなります。
言うなれば、お化粧の上に更に化粧を重ねるようなもので、塗り重ねたコーティング剤は定着せずにすぐにはがれてしまいます。
少し手間は増えますが下地をしっかり整える事で、撥水コーティング剤の本来の撥水性能を発揮することができ、その効果の持続期間も長くなるため、フロントガラスの撥水コーティング施工前の下地作りは必ず行っておきたい作業です。

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フロントガラス撥水コーティング剤の選び方

フロントガラスの撥水コート剤は、メーカーや主要成分によって効果や性能が異なります。
数ある商品の中からご自身に合う商品の選び方のポイントについて、かんたんに解説します。

撥水性能で選ぶ

フロントガラス撥水コーティング剤には「フッ素系」と「シリコン系」の2種類の溶剤があります。
とにかく撥水性能が高い商品を使いたいという人は「シリコン系」のコーティング剤がおすすめです。

最近では、撥水性と耐久性の両方の性能を兼ね備えた「フッ素」と「シリコン」のハイブリッド溶剤もあります。

撥水効果の耐久性で選ぶ

フロントガラスの撥水コーティングは、洗車やワイパーなどの摩擦によって機能が摩耗し撥水効果が徐々に弱まります。
これまで、ガラスの撥水コーティング剤といえば「シリコン系」が多く、その耐久性は3か月程度（雨期だとワイパー摩擦により1か月程度）が通常でした。
最近では耐久性に優れた「フッ素系」の撥水コーティング剤が各メーカーから販売されるようになりました。
ガラスの撥水コーティングでは施工の手間も少なからず掛かるため、耐久性を重視する人は効果が長続きする耐久性能の高い「フッ素系」商品がおすすめです。
長い商品では12か月効果が持続する超耐久のコーティング剤も販売されています。

施工のしやすさ

撥水コーティング剤は商品により施工方法が異なり、最も一般的なのはガラス面に直接塗って拭き上げる、塗り込み型です。

そのほか、スプレータイプやウォッシャー液タイプなど手間のかからないタイプから、耐久性に優れた2液硬化タイプの商品があります。
しかしこれらのタイプは撥水性と耐久性と作業性のいずれかに偏っているので、用途に応じた使い方が必要となってきます。

今回この記事では撥水性と耐久性、作業性の３つの性能を持つ、塗り込み型の商品を紹介しています。

バチバチ雨を弾く！おすすめフロントガラス撥水コーティング剤５選

クリンビュー　ガラスコートハイブリッドストロングα

撥水性と耐久性を持ち合わせたハイブリッド型ガラス撥水コート

シリコン系撥水剤の強力な水弾きとフッ素系撥水剤の耐久力を持ち合わせる、超耐久撥水コート。見ていて気持ち良くなるほど水滴がガラス面を滑り落ちていきます。
一回の塗り込み作業で雨弾きが約3か月～4か月持続するので、1か月ほどで効果が薄れる商品と比べて手間が掛かりません。
施工方法は塗り込み型で、従来品の約２倍の大きさのフェルトで作業性が格段にアップしています。施工性と撥水性能に優れた撥水コートで、雨弾き性能と耐久性能を同時に求める方におススメのガラス撥水コートです。

スパシャン（SPASHAN）　オタマジャクソン

雨弾き12か月持続の超耐久ガラス撥水コート

シャンプー洗車と同時にコーティングができるコーティングシャンプーで話題のSPASHANブランドから発売されているオタマジャクソン。雨弾き効果の超耐久さが特徴で人気の高いこのガラス撥水コートは、1回の塗り込みで約12ヶ月間に渡り雨弾き効果が持続するスグレもの。重ね塗りをすることで12ヶ月以上の耐久度を得ることも可能です。

フッ素系のコート剤ながら撥水性能も抜群で、その名の通り時速45キロ以上の走行でオタマジャクシの様に雨粒がガラスを流れ落ちて行き、ほぼノーワイパーで走行することができます。
施工方法は塗り込み型で、汚れを取ったガラス面に直接塗り込み、撥水被膜が形成したら吹き上げるだけの簡単施工。2回以上の重ね塗りをする場合は、液剤の塗り込み後の吹き上げをしっかり行ってから再度の液剤塗り込みを行うのがブ厚い被膜を形成するコツです。
洗車の機会が少なく、ガラスの撥水効果を長期間持続させたいという方にオススメのガラス撥水コートです。

レインエックス（Rain X）　スーパーレイン・X THE BIG

ガラス撥水コーティングの元祖とも言われるロングセラー商品

1983年の発売開始から約40年間販売されており、ガラス撥水コーティングの元祖ともいえる商品です。
時速約40キロから雨が流れ落ちはじめ、雨の日の見にくかった視界も、ほぼワイパー無しで走れるようになります。
従来品より耐久性能が約2倍向上し撥水効果の持続も期待できます。

施工方法は塗込み型となり、ワイドなフェルト面と握りやすい本体の形状で、大きいフロントガラスの車でも短時間で簡単に作業をすることができます。
撥水効果・耐久性・施工性のバランスの取れた商品で洗車の頻度が高い方におススメのガラス撥水コートです。

ソフト99（SOFT99）　超ガラコ

ワイパーの摩擦や砂塵にも耐える強力な被膜を形成するガラス撥水コート

従来のガラコの耐久性から約６倍向上した超持続性ガラス撥水コーティングの超ガラコ。ワイパーや洗車機などの摩擦、またカーシャンプーなどの洗剤や太陽の熱にも耐える強力な皮膜を形成して長期間維持します。
油も弾くことができるフッ素皮膜なので、汚れや油膜、ウォータースポットもつきにくくなるため、洗車が楽になります。

撥水性能は時速60キロから雨が流れ落ち始めるため、やや他社製品より劣るものの、一度の施工で雨弾き効果と防汚効果を約12ヶ月持続する耐久性能はガラス撥水コート製品の中でもトップクラス。
屋根なし駐車場の方で、洗車の頻度が低い方におススメしたいガラス撥水コートです。

シーシーアイ（CCI）スマートビューONE　耐久タイプ

コストパフォーマンスに優れたガラス撥水コート

耐久性に優れたフッ素系のガラス撥水コーティングの中でも、コストパフォーマンスに優れているのがスマートビューONEの耐久タイプ。最も高い製品と比べ約半分の価格で購入ができます。
撥水性能は時速60キロから雨が流れ落ち始めますので、他社製品に比べ若干劣る部分があります。また雨粒のまとまりも、小雨では中々まとまらないので、雨粒がある程度まとまってからでないとガラス面を流れ落ちないといった気になる点はあります。

耐久性能は従来製品の約6倍（約12ヶ月間）効果が持続するため、ガラス撥水コート製品の中でもトップクラスです。
施工方法は、塗込み型でガラス面に直接塗り込み施工をします。
スマートビューONEの耐久タイプは、液剤が乾く前に吹き上げることができるので、作業時間が短く済むメリットがあります。
とにかく経済的で、短時間で簡単に施工をしたい方におススメのガラス撥水コートです。

まとめ

これまで紹介してきましたように、この記事ではフロントガラスの撥水コーティング剤の選び方や商品の特徴について詳しく解説しました。今回ご紹介した商品は、普段からまめに洗車をされている方から、たまの休みに洗車をする方まで、どなたでも満足をして頂ける機能を持った商品のみを紹介しています。

その中でも撥水機能、耐久性能、施工性のいずれか性能が高いタイプの商品がありますので、ご自身のカーライフスタイルに合わせて商品を試して、お気に入りの1つを見つけて頂ければと思います。